糖尿病性の白内障

ここでは前回に引き続き、糖尿病性の白内障についてご紹介したいと思います。
若年で罹る白内障の原因は、圧倒的に糖尿病の合併症による、糖尿病性白内障が多いといわれております…。
糖尿病が引き起こす白内障は、若年層でも血糖値がずっと高値を示していたり、高血糖状態がずっと続いていた場合において発症するといわれているんですね。

そのため加齢とともに起こる老人性白内障とは違い、糖尿病患者は年齢にかかわらず、早期に発症するといわれております。

 この糖尿病性白内障は、長期に及ぶ高血糖自体が原因となっています。

症状の進行スピードが早い真性糖尿病性白内障と、加齢によって引き起こされる老人性白内障を併発している仮性糖尿病性白内障の2種類があるようです。

 糖尿病性白内障の多くは仮性糖尿病性白内障に罹患しています。
水晶体が白濁する原因にはコラーゲンなどの肌に必要な成分に悪影響を与え、
老化の促進やアルツハイマーなどを引き起こす有害物質である終末糖化産物の蓄積や活性酸素により体内が酸化され、

老化を促したり、動脈硬化や心筋梗塞などの起因になる酸化ストレスなどが挙げられています。

しかし白濁する理由はまだ解明されていないんですね…
 糖尿病性白内障は若年層においても高血糖が続くことにより水晶体に混濁が見られ、高齢者だから白内障にかかってしまうというわけではないんですね。
初期症状としては、光がきつく眩しく感じたり、眼のかすみなどがあげられます。
 この段階ではまだ白内障だとは思いませんが症状が進むに連れ、視力の低下が現れて視力障害を自覚します。
 真性糖尿病性白内障は症状の進行スピードが速く、仮性糖尿病性白内障は対照的に症状の進行スピードが遅く、
だんだんと白内障症状が現れていきます。
 糖尿病性白内障の治療には、血糖コントロールで白内障の発症抑制の効果が期待されています。
しかし一度白内障が発症したら、手術かクララスティル点眼薬しかありません。
やはり、私は後者を圧倒的にお勧めします。
糖尿病は万病の元だと言われますが、眼まで見えなくなる危険性もはらみ、命を落とす危険性さえあります
本当に怖い、恐ろしいとしか言いようがありません。
若年性のものなどは、特に生活習慣病の要素も大きく、私も他人事ではなく感じております。

アトピー性の白内障

アトピー性白内障とはどんなものなのでしょうか?
アトピー性の白内障の原因と思われるのは、以下の二つです。
アトピー性皮膚炎は湿疹性の病気です。重症の方の約3割に合併症が眼に起こります。その内約1割が白内障です。
原因は外傷説がもっとも有力です。かゆみを我慢できずに手でこする。皮膚科医がこすらないように注意すると、つい強く叩いてしまう。こうしたことが何年も続くと、水晶体が濁ります。
他の原因として、ステロイド内服薬の影響です。ある程度の量を少なくとも1年以上のみ続けると、白内障が起こることがあります。
軟膏は、顔に少し塗るくらいなら大丈夫ですが、全身に塗ると皮膚から吸収される量が多くなります。
予防策として、定期的に眼底検査をして皮膚科と連絡を取りながら、こすったり叩いたりするのを抑えることが大切です。
こういうことが10数年続くと目が濁ってきます。幼児にはまず起こりませんが、10代後半から30代でなりやすいです。
子どもは親が気をつけないといけません。目をこするなど、日ごろのしぐさに注意してください。
治療法として、視力が著しく下がると、手術をすることになります。いったん混濁が始まると、薬物では戻りにくいのです。
手術の手法はというと、水晶体の濁りを取るのが目的です。局部麻酔で10分から20分で終わり、日帰りもできます。

プラスチックのレンズを入れるかどうか、病院では条件があります。15歳以上の方で、網膜はく離のない人が対象です。

アトピー性皮膚炎の合併症は、網膜はく離が出来やすいので、手術に支障が出ます。

目を叩くことで網膜に穴が開くことが強く疑われています。
日本の白内障手術でプラスチックのレンズが普及し始めて20年。それ以上のデータはありませんが、今のところ危険は無いと見られています。
レンズにはプラスチックのほかに、シリコンなど、10代で入れても生きている間に劣化や変質がないとされているものを使います。
手術で水晶体を取って、プラスチックのレンズを入れると、視力は出ますが、ピントが一点でしか合わなくなります。
将来的に、メガネで補うか、場合によってはプラスチックレンズを入れ替える必要があるかもしれません。
痒みが治まらないアトピー性皮膚炎によって起こる白内障に注意しましょう。
かゆみを抑えるために目の周囲を刺激すると白内障を引き起こしてしまうかもしれません。

先天性白内障

白内障といっても様々な種類があります。
まずは先天性の白内障についてです。
先天性白内障とは、生まれつき目の中にある水晶体が混濁する病気です。
成長と共に症状が現れてきます。
20歳代~40歳代で発症し、初めて先天性の白内障と気付く人もいます。
原因は、常染色体優性遺伝、染色体異常、子宮内感染が挙げられます。
風疹、トキソプラズマ、サイトメガロウイルス、ヘルペスウイルス、りんご病、水疱瘡、梅毒などが子宮内感染を引き起こすウイルスと言われています。
トキソプラズマはネコのトイレ砂から感染しますので、ネコを飼っている人は注意が必要です。
それと、風疹や、水疱瘡などは、大人がかかっても気付かないことが多い病気なので、特に注意が必要です。
サイトメガロウイルスは人の唾液や尿から感染します。
小さな子どもがいて、妊娠している場合はオムツ交換の際に手をよく洗い、子どもと同じスプーンを使わないことが予防に繋がります。
ヘルペスウイルスも、感染している人の身の回りのもの、タオルやコップ、グラスなどを共有しないことが予防に繋がります。
続いて症状ですが、初期の白内障は、症状がほとんどありません。
しかし、進行していくと、目がかすむ、ぼやけて見にくい、二重三重にダブって見える遠くが見えにくく感じられる等の症状が出てきます。
光がまぶしく見えることも症状の一つで、晴れた日の屋外がまぶしく見えたり、対向車のライトがまぶしく見えたりしてとても危険です。
眼鏡を何度調節しても合わなかったり、黄白色のフィルターがかかったように見えます。
それでも放置しておくと、瞳の中心の黒い部分が、白くなって行きます。
視力がも0.1以下になるなど、極端に視力が落ちます。更に放置しますと、明暗が分からなくなり、最終的に失明します。
やはり、経過観察も重要になってきます。

外傷性の白内障

外傷性白内障とは、鈍的外傷、穿孔性外傷により白内障になりますが、自覚症状はすぐに現れない事もあり注意が必要です。
水晶体を支えている組織が損傷を受けて「水晶体脱臼」を起こしている場合もあります。
スポーツの際、目に球が当たるなど外傷によるものであり、水晶体の傷から、混濁が広がってしまいます。
(この「水晶体脱臼」とは、チン氏帯と呼ばれる細い糸によって水晶体は眼球壁に固定されていますが、
チン氏帯が弱い人など、また、全身の病気と関連してチン氏帯が弱い人等では一部が切れて、
その部分で水晶体が支えられなくなり、固定が不安定になる病気の事です)
 原因の多くがバトミントンのシャトルや卓球の球など眼窩に入る大きさのものが当たった等、
目に何らかの圧力が加わった場合などの鈍的外傷が多く見られます。
また、鉄片が目に入ったり、刃物で水晶体を傷つけてしまったときにも起こる病気です。
 症状の現れ方は主に視力の低下ですが、受傷後10年以上経過して初めて自覚することも多くあります。
 検査内容は視力・眼圧・細隙灯顕微鏡検査、眼底検査を行い、時期を見て手術を行いますが、
外傷の程度により手術方法は変わってきて、手術成績、難易度も異なってきます。
   白内障の進行は体が健康であれば、ある程度抑える事が出来ますので目の疲労を避けるだけでなく、
野菜や果物などを積極的に取り、バランスの取れた食生活をすることなど、全身の健康を保つ事も大切です。
例えば、ビタミンEである大豆、玄米、植物油、ゴマ、うなぎやビタミンB2となる、のり、レバー、納豆、鶏卵、いわしや、ビタミンCとなる緑色野菜、芋、柑橘類などのビタミン類の摂取が望ましいです。
  好き嫌いの無いバランスの良い食事を手がけたり、紫外線や放射線、赤外線が目に入らないようにサングラスをかける事も良いでしょう。
古い油を使った揚げ物や古い魚の干物の摂取は避けましょう。
 日常生活の些細な事から、目や体の健康を保つ事が出来るので、普段の生活を見直すことで、予防は可能です。